40年前からこの巨大開発に翻弄されてきた村の様子について、映画「ヒバクシャ」の監督でもある鎌仲ひとみさんは、2年間に亘る取材期間を経て「六ヶ所村ラプソディー」という映画にまとめました。
原発に反対する人々と容認する人々がいる。この映画は日本の原子力産業の要、使用済み核燃料再処理工場がある六ヶ所村に生きる人々を取材している。六ヶ所に生きることとは核と共に生きることを意味している。これは、決して他人事ではない、日本に生きる私たち一人ひとりにとっても同じことである。
反原発、反核運動だけではない、今、何が起きているのかを撮りたかった。
これは、監督である釜仲ひとみさんのメッセージです。
厳しくおおらかな自然の中で育まれた郷土への愛は、親から子、子から孫へと受け継がれてきたのです。1996年、核燃料サイクル施設が六ヶ所村に誘致されてから、この素朴な風土も踏みにじられてしまいました。いま、六ヶ所村には、日本全国の原子力発電所から毎月、使用済み核燃料や低レベル廃棄物が運び込まれています。フランスから返却されるガラス固化体の高レベル廃棄物もたまり続けています。都会で使う原子力発電所で作られた電気の最後の姿です。
なぜ、この村が都会の犠牲にならなければいけないのでしょう。少しずつ放射能に蝕まれていく六ヶ所村で、私たちは「核燃に頼らない村づくり」を呼びかけ、ささやかな地場産業として、毎年「チューリップまつり」を開いています。なつかしいふるさと、緑豊かな大地と無垢の海、そして未来に続く子どもたちを守るために、どうぞ皆さまのご支援をお願いします。
〜都会からふるさとにもどり、反対運動をつづける菊川さんの言葉〜
本格稼動が始まれば、つくられるプルトニウムを使うために、さらに原子力発電所を作りつづけなければなりません。放射能汚染も、予測をはるかに超えるもので、周辺の漁業組合は問題だとして動き始めています。私たち自身の問題として、向き合うべきことだと思います。原子力に頼らなくても、生活は成り立っていくための電力は十分確保できることは、すでに実証されているのです。「脱原発!」は生活者ネットの政策です。
音楽家の坂本龍一さんを中心に六ヶ所再処理工場の危険性をアピールしたサイトがあります。こちらもご覧下さい↓