荒川に架かる船堀橋上流の右岸、約50メートルの範囲のゴミの調査を中心に、水質調査や投網で捕った魚の調査を行っています。
今年は、午前8時が満潮だったため、活動を開始した10時ころは潮が引き始めたところで、先に子どもたちは投網を見学して、網にかかった魚を捕まえ水槽に移しました。捕れた魚は「ボラ」「ビリンゴ」「ヒラタエビ」「アシシロハゼ」です。毎年、投網を担当してくれる飯島さんが、魚の説明してくれることも、子どもたちには勉強になります。
(もちろんその後、魚たちは川にもどします・・・)
水質調査は、「pH」「アンモニウム」「硝酸」「亜硝酸」「COD」の5種類をパックテストで行いました。荒川の水質が少しずつきれいになり、これまでは臭いがあって食べられなかったボラがおいしく食べられるようになったそうです。この日も、近所の男性が川のしじみ採りに来ていましたが、しじみも泥臭さがなくなりとてもおいしくなったと言っていました。
川原のゴミ調査は約1時間行います。調査は、3〜4人が一組になり、資源になるもの、燃やせるゴミ、燃やせないゴミの大きく3種類に分け、調査票には、細かくゴミの種類を書き込んでいきます。特に目立つのは、レジ袋などのビニール袋、プラスチック製のトレーやペットボトルです。上流から流されてくるもの、川原で遊んだ人などが捨てていくもの、こうしたゴミが自然環境を壊していくことを実感します。
昨年の調査では、レジンペレット(大きさ3ミリから5ミリそして色は透明や乳白色です。プラスチックの原料のつぶです。これを間違えて魚や鳥が食べると死んでしまいます。)が大量に発見され、問題になっていると報告されています。
調査の締めくくりは、持ち寄った材料を煮込んだ豚汁とおむすびの昼食です。大勢で活動した後の食事は、気持ちも身体もあたたまり、それぞれの交流が深まることが何よりの成果かもしれません。
来年のクリーンエイドへのみなさんの参加お待ちしています。よろしく!
※今年の「荒川クリーンエイド」開催は、54ヶ所で約7000人が参加予定です。調査報告書は国土交通省に提出され、河川整備などに生かされるものになります。
(写真は、飯島さんの説明を受ける子どもたちと藤居)