私たちと日ごろから関わりのあるNPO法人ファミリーセンター東京ベーテルは、東葛西において2000年から(財)こども未来財団の助成を受けて子育てひろばを運営してきた団体です。全国から注目を受けるここのひろばは、子育て中の親たちが集まる場の提供だけではなく、ケーキづくり、リトミック体操、読み聞かせなどをそこに来ている親たちが主体で行ったり、近所の小学校や福祉専門学校との連携で、若者たちが関わることで魅力的なひろばになっているようです。
区が運営する子育てひろばでは、どうしてもさまざまな制限ができることや、豊富な人材をうまく活用するところまで至っていないという感じです。このような事業こそもっとNPOなどの力を借りて、そのノウハウを活用すべきでなないでしょうか。江戸川区は、こうしたNPO事業への運営費補助として、年間数百万円程度の助成金を出していますが、民間のこうした活力をもっと拡げていくことに力を注ぐべきだと思います。
代表の森木さんは、昨年、子育てひろばの移転を迫られたとき、どうしても葛西地域で続けたいと考えたそうです。母親が孤立して子育てをしているケースが多く、自分の子どもが生まれるまで、赤ちゃんを抱いたことさえない、何をどうしていいのかわからないという若い親たちを支援する必要性を強く実感しているとおっしゃいます。また、ベーテルのようなひろばがあっちこっちにできることを期待したい。そのためには、行政からの支援は欠かせないということも意見として述べられました。
利用者や地域の方から寄付されたおもちゃ