2月に入り、江戸川区はマスコミ各社を通じて、2006年度から、省エネに向けて必要な施設に対する「エコ改修」事業である『ESCO』の導入を発表しました。具体的には、区役所の本庁舎、総合体育館、区民館など15施設を対象とし、消費電力を抑える蛍光灯や、効率のいい空調設備に変更するものです。当初、約1億1千5百万円の改修費を投入しますが、光熱費の削減により5年間でこの費用は回収できる試算です。
このESCO事業の提案は、地球温暖化対策として、昨年の2月の第一回定例会の代表質問の中で取り上げたものです。区はこれまでも、2000年に「環境行動計画」を策定し、庁内をあげてさまざまな省エネ対策、資源の有効利用やゴミの減量対策などを行ってきています。また、地域に向けては、「NPO法人えどがわエコセンター」を設立し、地域力を活用して環境教育、環境調査などさまざまなプログラムを実施しているところです。ESCO事業の導入をCO2削減の有効な対策として、なおかつ、財政的にも実現可能な手法として提案しました。この質問は、私も参加している地域の温暖化問題に取り組むNPOのメンバーと話し合いながらつくりました。
当時、議会で質問したときは、これまで区として実行してきたことを継続させることが基本で、ESCOについては検討するという、やや消極的な内容の答弁でした。しかし、今回の予算案により、具体的に区が検討してきたことが分かりました。
新聞に記事が掲載され、市民クラブのメンバーも、会派の質問が実現したことを喜んでいます。環境対策費としては大きな予算であり、将来を見据えた賢明な判断がされたことを評価したいと思います。
質問の全文は「市民クラブ」のHPに掲載しています。