江戸川区男女共同参画推進のための計画づくり、スタート!

〜みんなで区民会議の傍聴をしよう〜

 8月10日号の「広報えどがわ」で掲載された、江戸川区の男女共同参画を推進するための計画策定にあたり、より幅広い意見を反映させるための区民会議が始まりました。同時に、女性センター主催で男女共同参画セミナーが9月30日から連続講座(10回)として始まります。
 1999年1月に「江戸川区女性センター」が、タワーホール船堀に開設され、特に、女性問題を解決するための機能として、相談窓口の設置や、関連資料などを置いての情報提供などを行ってきました。しかし、女性センター機能の充実と共に、問題解決のための指針となる行動計画が策定されておらず、江戸川・生活者ネットワークはその必要性を提案し続けてきました。こうした中でようやく、江戸川区にも男女共同参画を推進するための行動計画がつくられることになり、まずは区民会議がスタートしたということは、大きな前進であると受け止めています。また、江戸川ネットが提案してきた、「男女半々の構成メンバーで計画づくりに取り組む」「さまざまな立場の人が参加しての計画づくりにする」などがそのまま生かされた形で策定の準備が進んでいることを評価しているところです。
 ところで、今年6月の都議会定例会で石原知事は、「男女の違いを無理やり無視しようとするジェンダー・フリーが跋扈している」ということを、所信表明の中で発言しました。また、先日8月26日には、都の教育庁が都立学校長にあてに、『「男らしさ」や「女らしさ」を否定するような意味で、「ジェンダー・フリー」という用語が用いられているものがあり、学校現場でも混乱を招いているという状況があるので、この後、「男らしさ」「女らしさ」を否定するような誤った考え方としての「ジェンダー・フリー」に基づく男女混合名簿を作成することがあってはならない。』と通知を出しました。
 このように、男女平等という観点において、行政の中にはゆがめられた認識があり、それが強要されている状況に対して、私たち生活者ネットワークは大きな不安を感じています。問題は、性差と社会的につくられた差別を意図的に混同させる「ジェンダーフリー論」をただすことなく、むしろ、ねじ曲げた「ジェンダー・フリー」の使用に関する見解だけを示していることです。このような行政としての対応が、教育現場や男女共同参画推進の現場などに、影響を及ぼすことは大きな問題です。
 江戸川区の男女共同参画推進のための行動計画策定にも、みなさんの関心を高めていただき、共に、その審議の過程を見守っていきましょう。9月7日19:00から、第二回目の区民会議が開催されます。傍聴に行ってみませんか。