円より子さんは、1979年に、「ニコニコ離婚講座」を開設し、離婚問題に直面した人々が、経済的自立をして子育てや生活を継続できるための支援をしてきました。また、フリージャーナリストとしても、男女の性別役割分業への疑問、就労時の年齢差別への怒り、家庭や地域・個人の生活よりも仕事を優先せざるを得ない働き方への疑問、子育ての楽しみと責任を夫婦で分かち合えない問題、時代に合わなくなった民法や刑法の問題等について、積極的な取り組みをしてきました。これらのことを解決するために、1992年の日本新党結成に参加、その後、民主党に加わり、国会の中では数々の法律づくりも手がけてきました。今年5月に出版された「一人でも変えられる」(日本評論社)という本の中で、こうしたご自身の経験や活動のことなどについて書かれています。
懇談会の中で、円さんご自身から、こうしたこれまでの活動について、また、現在の国会の状況などについての報告をしていただきました。参加した人たちからは、ほとんど女性だったこともあり、とても共感できる話だったという感想を聞きました。ぜひ、次の参議院選挙でも議席を確保していただき、まだまだ、社会的に弱者とも言える、ひとり親家庭のことや子どもたちの人権のことなどに取り組んでほしいという声も聞かれました。
6月24日から、参議院選挙が始まりますが、現在の国会の状況などを見て、多くの市民は期待を失い、おそらく投票率は低くなるのではないでしょうか。生活者ネットワークとして「みんなで投票に行こう!キャンペーン」を行っているところです。現在の自公政権下で、私たちの生活が良くなるのか、将来に向けた不安は取り除かれるのかなど、あきらめずにきちんと考えた選択をすべきだと訴えていきます。