「ひとこと提案」で寄せられた議員のあり方についての返事

 今年になって発行した「それゆけ!レポートvol.70」を、読んでくださった方もいらっしゃると思います。レポートの4面に、江戸川・生活者ネットワークの紹介と、みなさんからの「ひとこと提案」の欄を設けました。さまざまな意見や提案をいただきました。また、大変多くの方々からカンパをいただきましたことに、心からお礼申し上げます。
 いただいた意見や質問に、電話や手紙などでもお返事をしているところです。直接お話ができない方もおられますが、みなさんの意見は必ず私たちの活動に生かしていきたいと思っています。送られてきた意見の中に、私が書いた「議会改革」のことに対するものがありました。お名前がなくお返事ができないのでこの場でお答えしたいと思います。みなさんにもお考えいただき、ご意見を寄せていただければうれしいです。
(いただいたご意見の要約)
○ 議員定数は江戸川区46人というのは多すぎる。
○ 議員の報酬は税金を使うのではなくボランティアでよい。
○ 議員は個人で活動すべきで、選挙後会派を組むことは、区民を裏切ることになる。
(江戸川ネットの考え)
 本来は、まちづくりのことを議会や行政だけで決めるのではなく、大切な政策については、一人ひとりの区民が直接参加し意見が言えることがベストです。議会制民主主義の中では、議員が区民の信託を得て、多くの方々の代弁者としての役割を担っているわけです。ですから、できるだけさまざまな立場の方の代弁をするには、その議員の数が少なければ十分な役割を果たすことができないのではないでしょうか。
 また、報酬については、ネットでは議員が生活者ネットワークに寄付をして、市民活動のために使うというルールを実行しています。江戸川区議会の中では、議員の数は減らしたうえで、報酬や政務調査費を上げるという意見がかなりあるのが現状ですが、こうした考え方では「議員」という職業がますます特権化してしまいます。
  現在、江戸川ではネットの議員は2人です。江戸川区議会では、4人以上が正式な会派として認められており、議会の制度改革などを提案していくためにも、会派を組んでいることが第一条件ともいえます。江戸川ネット単独で4人を目指していくべきですが、現状では、できるだけ同じ意見を持つ人たちと会派を組み、共同で提案する力を発揮しています。もちろん、議会内で少数意見がもっと生かされるための仕組みは必要ですし、議会内の合意形成をこうした会派主義とは別に進めることができる制度的な改革も必要だと考えています。

 レポートに書いた内容が紙面の関係で、十分伝えられなかったことを反省しています。
ぜひ、議会ってこんなところがへん? 議会のことがよくわからない!など、みなさんのご意見を寄せてください。