議員年金を市民活動にいかします。

3期ローテーション議員の議員年金をコミュニティファンドに寄付

12月13日、東京・生活者ネットワークにおいて、4月の統一自治体選挙で3期ローテーションした議員に支給される議員年金を、コミュニティファンドまち未来(市民ファンド)に寄付していくことを契約を、本人、東京ネットとコミュニティファンドまち未来との間で取り交わしました。
江戸川ネットの2期8年でローテーションをした五十井八恵子もすでに退職一時金のうちの一部を同じファンドに寄付しました。
3期12年勤めた議員には、議員年金が支給されますが、議員年金は国民年金や厚生年金とは別の制度で公費負担率もこれらと比べると非常に高く、また他の年金と重ねて支給されるという特別に優遇されたものです。すでに東京・生活者ネットワークは、次のような議員年金に対する意見書を国に提出しています。
①議員年金制度は廃止し、公的年金制度と統合した年金の通算・一元化を行う。
②市民への情報公開を進め、議員年金財政を明らかにする。
③第三者機関を設置し、年金制度全体の検討を進める。
④年金の一元化へ移行するまでの経過的措置として、以下のことを行う。
 1)公的年金・他の議員共済年金との併給を廃止する。
 2)公費負担率の引き下げを行う。
 3)給付水準を引き下げる。
 4)遺族年金を廃止し、個人単位化をめざす。
 東京・生活者ネットワークでは、このように現在の議員年金に対する意見を持ちながら、実際に受給資格を得るネットの議員の年金の扱いについて、さまざまな議論を重ねてきました。2003年の3月に、東京ネットの議決機関会議である評議委員会において、議員報酬と同様に議員年金も市民の活動費として扱うことを決定しました。もちろん、これはあくまでも議員として活動をしてきた個人がこの考え方に賛同しなければ成立しないことです。このたび3期でローテーションを果たした3人(世田谷ネットの森川礼子さん、杉並ネットの樋口蓉子さん、小平ネットの石川紀さん)は、市民が地域で新たな市民事業をたちあげることなどに、融資や助成を行うコミュニティファンドに寄付をすることを決めました。そして、東京ネットとしても、こうしたファンドを支援し、市民の活動を応援することを今後もさらにすすめていきたいと考えています。
議員年金や、コミュニティーファンドについて詳しく知りたい方は、江戸川ネットにお問い合わせください。