江戸川・生活者ネットワーク設立当初から活動にかかわってきました。当時は、幼い子どもを育てている最中で、政治に無関心だったというより、政治そのものが身近ではなかったといえます。この活動にかかわることで、議会や行政の役割やその実態がみえ、政治をおまかせにしてはいけないということもがわかりました。しかし、まだまだ市民にとっては政治、選挙というと一歩引いてしまう存在であることも実感するところです。
一期4年間の議員活動をする中で、議会での議論は、市民感覚や一般社会の考え方と乖離しているところがあると思いました。例えば、今期の議会改革検討委員会で議論された議員定数の削減についていえば、議会の体裁のみを考え、区民受けすることとしてまず削減ありきの論法が先行しました。僅か二名を削減するだけで「区の財政難に対し、自らも身を切ること示す」などと言っています。議員が減ることは一議員の特権化をすすめ、また、議会での民意も削減されることにつながります。財政効果を考えるならば、すべての議員の報酬額や委員会費用弁償、政務調査費なども同時に見直すべきです。私は、こうした議会を市民に向けさらに開かれたものにしていくべきであり、情報公開をすすめる必要があると考えています。市民感覚、生活者感覚の議員がもっと議会には必要です。
江戸川・生活者ネットワークの事務所のとなりには、たくさんのNGO・NPOが利用しているスペースがあり、いろいろな人たちが出入りしています。市民の意思で地域社会に必要な活動を生み出し、福祉、環境などの分野で大きな役割を果たしている、そいした市民活動に出会い参加できることは、私にとってとてもラッキーだと思っています。市民の知恵や知識は、まちづくりに大きな影響力を持ち、その実践が人々の豊かな暮らしを支える時代であることを実感しています。これからも、私自身主体的に地域の活動に参加し、「市民力・地域力」で私たちが目指す安心な社会をつくりたいと考えています。