藤居阿紀子→
代表質問の概要を報告します。
『これからの障がい児教育のあり方について』
昨年12月に東京都は心身障害教育の今後のあり方について、特殊教育から特別支援教育への転換し、地域の小中学校で障がい児や学習障害児などにも適切な支援をしていくという報告を発表しました。分離せず、共に学び、共に育つという考えに基づき、江戸川区での今後の障がい児教育について質問しました。学校現場や地域の体制づくりをどのようにすすめていくのか。また、どこでどのように学ぶかは、本人、保護者の意向を十分に汲み取るべきですが、どのように対応していくのでしょうか。区は、各小中学校に校内体制委員会を設置していく。就学先、学び方については保護者の意向に基づいて決定していくと答弁しました。
『「移送サービス」の充実について』
障がい者はもとより、高齢化のすすむわが国では、移動に困難をきたす人々が増加しています。在宅介護に重点を置くようになった現在、外出などに伴う「移送サービス」はとても重要です。しかし、利用者にとっては、まだまだ生活のための身近なサービスにはなっていないことが伺え、事業者にとっても移送サービスの必要性は十分認められながらも、地域の中でうまく機能していないというのが実態です。そこで、区として実態調査を行い、「移送サービス」の充実を検討していくよう提案しました。区長は、江戸川元気プロジェクトや介護保険見直し検討委員会でも議論を深めていくと答弁しました。
『臨時職員や派遣労働者の採用のあり方について』
現在、区役所内では、非常勤職員、パートタイムやフルタイムの臨時職員や、派遣会社の社員など、多くの方々が働いています。また、さまざまな公共サービスにおいて、民間委託を積極的に導入しています。来年度からは、区民課の戸籍や住民票の事務手続きに関わる仕事を、派遣会社の社員も職員と一緒に行うことになると聞きました。区民の個人情報に関わる事務などには、正規職員として法的に守秘義務などが課せられていますが、派遣労働者などの場合、責任の所在をどう考えているのでしょうか。今後の採用のあり方について質問しました。区長は、約4500人の職員のうち7割の現業部分を民活に置き換えていく方針で、3割の管理部門は、正規職員で責任を持っていく。季節的に派生する仕事や補完的なもの、専門的な部分については派遣という形でその専門性を発揮してもらう。守秘義務については契約にしっかり入れて、責任を担保していくと答弁しました。
この定例区議会では、「予算特別委員会」が設置され、2004年度の予算をあらゆる分野にわたって審議していきます。
以上の質問についても、細かい指摘については、その予算委員会で追求していきます。